お兄ちゃんの喉に付いてた人工呼吸器が外されて、お兄ちゃんは植物状態から脱した。

「音波、ありがとな。いつもマッサージとかしてくれて」

「ううん。お兄ちゃん、聞いて欲しい事があるんだ」

「何だ?俺の体の事か?」

「うん。お兄ちゃん、全身麻痺が残るんだ」

「そっか。俺の彼女、一度も来てくんないんだよね。ちなみに音波の同級生」

「えっ。誰?」