お兄ちゃんが途切れ途切れに私の名前を呼んだ。

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「あ・・・」

「り・・・」

「が・・・」

「と・・・」

「お兄ちゃん(泣)。廉、先生に知らせて!お兄ちゃんの声が出るって!」

「わかった!」