こっちむいて?羽生

「うん……」


彼の声の振動が胸から伝わってくる。


予想以上に羽生もドキドキしてるのがわかった。


「はい、告白終わり

今度は愛里の番な?」


「え?」


「お前は?いつ俺を好きだって思った?」


「えと……ど、どうかな?」


私がずっと好きだったなんて知ったら、調子に乗りそうな気がしてうまく言葉を濁した。


「お前が言ったんだろ?

人に物を聞くときは、まず自分からって」


そうでした。仕方ない。教えてやるか……


私は背伸びして彼の耳元でそっと囁いた。


「一年の頃からずっと好きだったよ?」


そう言った途端、羽生の顔が耳まで赤くなった。


目を丸くして私の顔をまじまじと見ると、うそ!まじ?を連呼する。


それからガックリと項垂れて、情けない声を出した。


「お前なぁ……」


そんな羽生を眺めながら、私はクスクス笑う。


私もだよ?羽生といると心地いいし、ずっと一緒にいたいって思ってる。


帰ったら美羽に報告しなきゃ……


羽生とじゃれあいながら、私は心の中で美羽に深く感謝した。













end