こっちむいて?羽生

今、好きだって言った?


言ってくれたの?


嬉しすぎて目頭が熱くなる。


そっと振り向くと、彼は照れ臭そうに天井を見上げていた。


「あたしも……」


「え?」


「あたしも羽生が好き!」


自分の気持ちを叫びながら、私は勢いよく彼の胸に飛び込んだ。


少し仰け反りながらも、私を受け止めた羽生は、お前なぁ……と呆れたような声を出す。


「もっと早く言えっつーの」


「それはお互い様でしょ?」


負けずに言うと、それもそうか……と羽生が笑う。


それからゆっくりと体を離して、顔を近づけてきた。


今度は私も少し上を向いて目を閉じる。


重なった唇から、彼の愛情が注ぎ込まれてくるような気がした。


唇が離されると、またギュッと抱き締められる。


「俺、お前といると素でいられるんだよね?

居心地がいいっつーか、楽っていうか……

でさ、それが恋だとは気づかなくて

卒業して離れ離れになるって思ったら、急に焦っちゃって

卒業してからもずっと一緒にいたいって思ったんだ」