“好き”と言わない理由







「俺がその言葉を言わない理由は、」






何かをするわけでもないのに、






異様に緊張する。






「耳、貸して。」






その言葉に従い、裕の口に耳を傾ける。







「っっっっ////」








裕の口から出た言葉。







それは、“好き”なんかより全然深い言葉。







「愛してる。」