私の名前は、谷本 美希。

私は今日から中学生になる。




「クラス発表、緊張するね！」


「そーだね！！同クラになれるといいなぁー！」


そんな会話を友達としながら、クラス発表を見に行った。






「うち2組じゃーん！美希は？」


「私は3組だよー。クラス違ったね...」


「そーだね...。でも隣のクラスだし、よかったよー！」


「でも、杏里は彼氏さんと同クラじゃん！」


「まあね〜...でも、3組にもいい人きっといるよ！お互い頑張ろ！w」


「そーだね！そろそろ予鈴鳴るからまた帰りねー！」


「うん！じゃあねー！」














そうして私は杏里とわかれ、教室へと足を踏み入れた。



私と同じ小学校だった人はほとんどいない。それは、受験した人がたくさんいるから。だから、クラスに早く馴染まなきゃなんないんだけど...と思っていたとき。


「初めまして！私、田中 里穂って言います！出席番号前後だから仲良くなりたいんだけど、いいかな？！」


「え、いいよ！私は、谷本 美希って言います！よろしくね！」


「美希って呼んでいいかな？！私のことは里穂って呼んで！」


「あ、うん！全然いいよー！」


「早速、こんな話して悪いんだけど、このクラスってイケメン多くない？」


「それ思った！！」


「だよねー！特にあの今井とか、もう女子に噂されてるじゃーん！同じ小学校だったけど、相変わらずモテてる」


『キャー！カッコイイ！！』

『超イケメンじゃん♡』


本当だ...もうめっちゃ噂されてる...
私はそんな噂されてる人と関わったりしたら恨まれて面倒だから、あんまり関わらないようにしたいなぁ.....


そう考えていたら先生がやってきて、みんなが席につき始めた。


「美希、また後でね！」


「あ、うん！バイバイ！里穂」


って言っても席前後なんだけどねww








「えー、みなさん初めまして。このクラスを1年間持たせて頂くことになりました。どうぞ、よろしく」


「よろしくお願いしまーす」


「えー、早速で申し訳ないんだが、出席番号の席順だと楽しくないだろうから明後日席替えするぞ。それだから、心の準備を。」


『え、もう席替えとか最高じゃん！今井くんの隣になれるチャンスー！』

『隣になりたいよー！』


クラスで飛び交う今井くんの話。
みんなどんな人かわかって、そんなこと言っているのかな？と、少し疑問に思う。



「じゃー、これで終わりにする。」



いつの間にか先生の話は終わっていた。





「ねー、美希は誰の隣になりたいの？」


「うーん...特に誰でもいいかなw」


「でも、今井の隣になったら大変だよねー。私は今、秋田くんに一目惚れ！秋田くんの隣になりたい！」


「そーなんだ！応援する〜！」


「ありがと！！」














明後日にならなきゃいいのに。