なっ!?なんでナイフなんか持ち歩いてるのよ!
そんな凶器を持っていたら敵うはずないじゃない!
『逃げてッ』
そう言おうとした瞬間――
バタンッ……ドンッ
2人の男が床に伸びていた。
刹那……本当に一瞬の行動だった。
ナイフを持った男を背負い投げしたかと思ったらもう一人の男を蹴り飛ばし気絶させていた。
あまりに急過ぎる展開に開いた口が塞がらなかった。
「怖がらせてごめんね。流石に悠長な事はやってられないと思ってつい……」
「えっいえ大丈夫です。
それより助けて頂きありがとうございます」
いきなり声を掛けられビックリしたせいで思った以上に素っ気ない応対になってしまった。
助けてくれた恩人なのに……
軽い自己嫌悪に陥っていたら背中から勢いよく誰かが抱きついてきた。
