声かわりLa poupee



どうしようどうしようどうしよう……

考えなきゃいけないのに頭がどんどん真っ白になっていく。
恐怖が体を支配する。

私が被害に遭うのも勿論怖い……
でもそれ以上にあの子まで被害に遭って“また”あの子の笑顔が消えてしまうのが堪らなく怖い……


「おねぇーさん?聞いてますかー?あれもしかして震えちゃてます?ッハハ今からする事気付いちゃいました?まぁどっちにしろ関係ないんだけどね」

ギラついた、まるで血に飢えた肉食動物のような目で見つめ、私に手を伸ばす。


ヤバイ……!そう頭は危険を察知しているのに体が思うように動かない。

伸ばされた手が目の前まで迫る……
もう、どうしようもない……


妹に何も害はないんだ。大丈夫、私は取り繕える……



そう腹を括った時だった――