茉莉の小さな欠伸を合図にそれぞれ寝る部屋に散らばった。
部屋に入り壁に備えついているスイッチを押す。
照明がつき明るくなった部屋に僅かに目を細める。
「百合の部屋は相変わらず綺麗だな」
「まぁ片付けは好きだし、綺麗な方が落ち着くからね」
恭介の言う通り私の部屋は綺麗な分類に入ると思う。
整えられたセミダブルのベット、勉強机の上には白いノートパソコン
洋服タンスの脇に設置されている本棚用のカラーボックスも綺麗に本が収められている。
普段なら絨毯の上には小さな折りたたみの出来るテーブルがあるのだが、今日は恭介が寝る布団を敷く為にベットの下にしまってある。
今時の女子高生の部屋にしてはシンプルなのかもしれないね。
それから布団に入り他愛ない話しをしていたのだが恭介から返ってくる言葉が徐々に曖昧な物になり、やがて寝息に変わった。
「恭介寝たの?……おやすみなさい」
問いかけに返事が無いことに寝たことを確信し照明を消す。
そして足音を立てずに静かに部屋を出た。
