声かわりLa poupee



それからは各々好きな事をしていた。


私は遅めの夕食と食後のデザートを堪能し、茉莉は翔と入れ替わりでお風呂を入りに行った。


入浴を済ませた翔はドライヤーで髪を乾かしながらお笑い番組の鑑賞


恭介が家に戻ったのは私が入浴を済ませて一息着いた23時を少し過ぎた頃だった。


「ただいまー」

「随分時間がかかったね。なにかあったの?」

家から恭介の家まではバイクで片道20分もあれば着く筈だから遅くとも22時30分頃には戻ると思っていたから心配していた。


「ん?なんにもないぜ?ただお風呂で考え事してたら逆上せちって頭ボーっとしてたから落ち着くまで家にいた!」

「えっ逆上せたって運転とか大丈夫だったの!?」

「大丈夫大丈夫!もう頭痛くねぇし、バイクも普通に運転出来たし問題ねぇよ!心配ありがとな百合」

「それならよかった……」


ここら辺は事故が多い。


理由はここら辺の道が車1台がギリギリ通れる位しかない細い道だからだ。


昼間でも危ないと言われている道をこんな夜中に、と思ったら万が一の事が脳裏を過ぎってしまった。


でも、何事も無くてよかった。

――また事故で大切な人を失うなんて真っ平御免だもの。