茉莉の真っ直ぐな好意に目頭が熱くなり俯く。
そんな私の心中を察してか優しく頭を撫でてくれる。
「ありがとう……」
茉莉の手が私の頬に触れ俯いていた顔を上向かせたかと思うと、今度は自分自身の顔に触れ――
変顔を始めた。
タコちゅうをしてみたり豚鼻をしたり、本気の変顔過ぎて目を皿にする。
シュール過ぎる目の前の現状に涙も引っ込む。
「ぷっははっ」
耐えられず噴き出した笑いに茉莉も釣られ二人で笑い合う。
――それから翔が戻るまで二人でゲームをしたりして有意義な時間を過ごした。
数週間振りに過ごした家族だけの時間は20分と、とても短い時間だった。
それでも私の心はとても軽やかになり、温かな愛で包まれた気がした。
