一体どれくらいこうしていただろうか?
ふと 茉莉が頭を撫でるのを止め、スマホを持ち出し何かを打ち込み始める。
突然無くなってしまった安心感を少し寂しく思う。
もうちょっとこの感覚に浸っていたかった。
口を尖らせて覗き込めば茉莉と視線が交わる。
「折角気持ち良かったのになんで止めちゃうの」
『ご め ん』とゆっくり口を動かし、打ち終わったスマホを私の掌に乗せる。
『百合ちゃん夜ご飯食べてないでしょ?
翔君や恭ちゃん帰って来ちゃったら食べられなくなるから今食べて欲しいなーって!
後、百合ちゃんが少しでも元気になるように大好きなガトーショコラ作ってあるから冷蔵庫から取って食べてね!』
茉莉……
わざわざ作ってくれたんだ。本当に優しすぎる。
嫉妬なんて馬鹿な事をしていた私が情けなくなる。
