恭介の嘘は優しすぎて胸を突き刺す。
きっと私の為なんだろうな。

皆で泊まるなんてクリスマスぶりだし、本音を言ったら嬉しいけどなんだかなぁ



「そっかわかった。寝る場所は……いつも通り私の部屋でいいかしら?ベット貸すわ」


同じ部屋に寝るなんて有り得ないと思うかも知れないがこれが私達の“普通”だから。

今まで同じ部屋に寝てたのに『今日はリビングで寝て』なんて言ったら逆に変だわ。


「おう、ありがと!あっでも今回は俺が床で寝るからベットは百合が使えよな!」

「でも、」

「今日は床で寝たい気分だから良いんだよ!」


ふっ床で寝たい気分ってなによそれ

気使ってくれてるんだろうし結構頑固なところあるから今日は恭介の言う通りにするか。


「わかった。じゃあ布団を敷いておくね」


恭介が大きく頷いたのを確認し、茉莉達に視線を移す。