顔も腫れていなかったしリビングに行くとするか。
恭介も流石に帰っただろうから茉莉と翔がイチャイチャしてるだけだろうし、さっさと食事を済ませてお風呂に入ろう。
お風呂出たら地獄が待っているけどしょうがない。
自分で選んだ事なのだから。
「あっ百合おはよ。体調はよくなったか?」
リビングに入れば案の定、茉莉と翔が……
ん?
「恭介?」
「おぉ百合はよ。今日は俺もここに泊まりてぇんだけどいいか?茉莉には許可もらったんだけど……」
翔と恭介に挟まれるようにソファに腰掛けてる百合が笑みを浮かべながら数回頷く。
「えっうん。茉莉がいいなら別に構わないけど家に帰らなくて大丈夫なの?」
翔が泊まるのはいつもの事だけど恭介が泊まるなんて珍しい。
「あ、あぁ親父も今日は接待で遅いらしいし、久しぶりに明日皆で登校してぇなーって思ってよ!」
見ているこっちまで嬉しくなるほどの笑顔を浮かばせながら話す彼に口元が緩む。
でも耳を触ってる……