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耐え難い頭痛と倦怠感の中、目を覚ます。

泣きながら眠ってしまったせいか瞼が異常な程に重い。

ゆっくりと上体を起こし時計を見る。


「9時か」

部屋に戻ったのが6時頃だったから2時間以上も寝ていたことになる。


時間的には良く寝た気がするが体感的にはあまり休めていない。

もうひと眠りしたい所だが“アレ”が待っているからそうもいかない。


頭痛薬飲むためにもご飯食べるか。

欠伸を零しながらベットから降り、部屋を出た。


リビングに行く前に洗面所にある大きな鏡で顔を確認する。


「良かった」

強く擦らなかったお陰が目が腫れる事はなかった。

若干赤い気がするがこのくらいなら気付かれないと思うし誤魔化しが効く。

これで茉莉達と顔を合わせても泣いた事はバレないだろう。