私もまさか翔と再会するとは思っていなかったから再会したときは奇跡がおきたのかと思った。


「そうね、同じ高校だった事にはとても驚いたわ!」

あの後は何事もなく平和に夏休みを終え、2学期を迎えた。

10月の半ばだっただらうか?
どうしてだかはもう忘れてしまったが茉莉と二人で学校の図書室に寄った時偶然にも彼を見つけたのだ。


「な!しかも図書室で再会だもんな?あん時はほんと驚き過ぎて軽いパニック起こしてたよ」

翔が図書委員で貸し出しの受付をしていてたまたま目があったのよね。


「ふふっ私も直ぐには思い出せなくて翔の事ガン見してたよね」


何となく既視感があって必死に記憶の糸を手繰っていたのを思いだし笑いが込み上げる。


「そうそう、めちゃガン見されてこんな美人双子に会った事あったけ?って必死に思い出したもんな~」

あの時の翔のきょとんとした顔はすごく可愛かったのを覚えている。