お腹に回されていたのは白くとても細い腕だった。
その腕をそっとほどいて震えている彼女に向き合って抱き締める。
「……茉莉どうして泣いてるの?」
妹は一瞬ビクッと肩を揺らし、私の胸を顔を押し付け左右に動かした。
胸元がこれだけ濡れているのだから泣いてないと言うのには無理がある。
彼女の顔を両手で優しく包み込み上を向かせ
「もう、こんなに涙流しているんだから、素直に泣いてる理由を教えて?」
瞳から流れる大粒の涙を指で拭いながら優しく問い掛ける。
彼女は、小さく頷いて、スカートのポケットからスマホを取り出し、もの凄い速さで文字を入力していく。
妹と会話する時は、大体スマホのメモアプリを使う。
そのせいか妹は文字を打つのが速い。
もう打ち終わったのかスマホを私に手渡す。
妹からスマホを受け取り読み始める。
