一條美湖(いちじょうみこ)。


俺の通算14人目のカノジョ。


出会って1ヶ月も続かなかったこともあった。


それを思えば、半年の付き合いは長い方。


自分で言うのもナンだが、バレンタインデー当日、ロッカーがチョコで溢れかえる
ほどよくモテる。


そんな俺は、カノジョを選びたい放題。


そして、半年前手をかけたのが、美湖。


手をかけた…?


いや、正確には手をかけられた。


つまり、手をかけたのは美湖。


俺は美湖に選ばれたんだ。


っていう言い方をする理由としては、美湖が芸能人だからだ。


…すごい?


そう、すっげーことなんだ。


美湖はとある大手芸能プロダクションの新人俳優オーディションで見事グランプリを獲得し、中学生の時にデビューした。


美貌、演技力、愛嬌を兼ね備え、CMやドラマにひっぱりだこ。


それに加えて学校ではDP3のリーダーとして学校の運営にも深く関与している。


生徒会長を目指す俺としては絶好の相手なのだ。