「ああ」


相変わらず素っ気ない。


私のこと、キライなのかな?


やっぱり、悪いことしちゃった?



私の視線は、自然とあの日負傷した膝に向いていた。


ズボンは新調してあり、膝が治ったのかは分からなかった。


でも、ひとまず元気そうでよかったぁ。



「あっ、波琉じゃん!!おひさ~」



園田さんに気付かれてますます逃げるタイミングを失った青柳くんは、呆然とただ一点を見つめていた。


彼の視線の先には…







私の名前があった。