「おれさ、元々病気だったんだけど
再発したらしいんだよなー」
「さ…いはつ…」
「そっ。てか暗くなるなよ!
大丈夫だって、手術したら治るから」
「治る…か」


どうしたんだ…?


「頑張ってねっ。お見舞い行くから」

そう言って無理やり笑顔をつくって

笑ったフリをしていた


けどおれには分かった


だって、










泣いてんじゃん。











「なんで、泣いてんの」
「へ…?わたし…?

ほんとだ。なんでだろね…ははっ」


その涙の意味は分からなかった

けど









その "瞳" に吸い込まれそうになった