暖かい春。
廊下を静かに歩く。
すると、窓からココアを飲んでいる君がいたんだ。少し気になったから声をかけた。
「それ、美味しい?」
彼女はびっくりしていた。でも、すぐに微笑んで、
「うん。私の好きなものなの。」
その微笑みはとても綺麗だった。
その微笑みをまた見たかったから。