遼→...優利愛?今日はどういう要件だ?(お茶を出しながら)
今は優利愛ちゃんが一人の女の子を連れて遼君と私に相談しに来てる所なんだよね...

優利愛→それがね...この女の子...記憶喪失みたいなの!助けて上げて!

遼→...!?

凛桜→え!?!?

優利愛→...お願い!

遼→...。助けたい。事情を教えてもらえるか?

凛桜→私も!

??→あ...有難うございます...!

優利愛→有難う!あのね、朱音はね?私が車に乗って街へ出かけてお花を買って父の知り合いのお宅へ訪問させて頂く所だったの。

遼→?ちょっと待て?記憶喪失...なんだよな?何で名前が「朱音」って分かったんだ?

優利愛→あ...それはね!名前が無いと色々不便でしょう?だから仮の名前を付けたのよ。

遼→そうだったのか...すまない。続けてくれ。

優利愛→ええ!それでね?お花屋さんから出てみると、隣のパン屋さんの前で朱音が大男達に襲われていたのよ...。それで、私のボディーガード達と一緒に助けたの。

凛桜→そうだったんだ...。大丈夫だったの?

朱音→は...はい...。

優利愛→ええ。頭に怪我を負った様だけれど、お医者様の診断だと、1週間もすれば治るそうよ。まぁ...記憶喪失の原因は頭の傷みたいだけれどね...。(優しく朱音の頭を撫でる)

遼→そうか...。じゃ、まずはそのパン屋まで行く必要があるみたいだな...。

凛桜→そうだね!

優利愛→そうね!じゃ、車は私が手配するわ!だけど...(朱音の方を心配そうに見る)

朱音→優利愛お姉様、大丈夫です...。私...行ってみたいです...!

優利愛→そう...。しんどくなったらいつでも言ってね?

朱音→はい...!

凛桜→じゃ!決まりだね!

優利愛→そうね!

~パン屋について~

朱音→...ここが...私が襲われた場所...?(小声で)

優利愛→ええ。そうよ。

遼→なにかここの店の人が知ってるかもしれない。行ってみよう。

凛桜→そうだね!二人とも!行こう!

優利愛→ええ!

朱音→はい...!

~中に入って~

店員→いらっしゃいませ~!

遼→あの...。

店員→はい!どうされました?

遼→昨日、この店でこの子を見かけませんでしたか?(一瞬朱音に視線を泳がせて)

店員→...んー...あ!昨日来られてました!何時もバゲットとサンドウイッチを買われているお客様ですよね?毎日来られている上にかなり小柄な方なのによく食べられるんだなぁと思って...

遼→...そうだったんですね。有難うございした。(軽く頭を下げる)

凛桜→あ...有難うございました!(慌てて頭を下げる)

優利愛→有難うございました!(頭を下げる)

朱音→有難うございました...!(頭を下げる)