「―で。」



そう言ってキミは、髪の毛をふわっと耳にかけていく。


その仕草に思わず見とれてしまう、私。



その視線に気づいたのか、キミは顔を上げる。



バッチリ、目があった。




「なんだよ、俺の話聞いてんのかよ」