電車に揺られながら、ふとある広告が目に入った。
USJの広告だった‥
翔ちゃん、翔ちゃん‥
マナ 翔ちゃんがおらんと嫌や‥
2番目でいいよ
1番になりたいなんて言わんから‥
あたしは気付けば、駅から家まで歩く間に翔ちゃんに電話していた。
「‥もしもし?翔ちゃん?」
『マナ?‥どした?』
翔ちゃんは明らかに寝起きの声。
だってまだ6時前、当然かあ。
「翔ちゃん、逢いたい。逢いたくなった」
『マナ?どしたん?何かあった?』
「違う。‥翔ちゃん逢いたいよぉ」
『‥またご飯でも行こう?誘うから』
「うん‥朝早くにごめんなぁ」
『いいよ。じゃあまたね?おやすみ』
翔ちゃん、めっちゃ困ってた‥?
彼女でもないのに逢いたいなんて言われたら、そりゃあ困るやんなあ‥
なんかもうこれで終わりかも。
彼女でもなんでもないマナは、わがままなんか言ったらあかんかったんや‥
あたしは携帯を握りしめて、泣きながら家に帰った。
