後ろの方からお姉ちゃんが男子の制服を着て出てきた。

いつものヘアスタイルとは全然違うショートのアレンジだ。

おおーっと男子から歓声が上がる。



「私のクラス『男女逆転喫茶』になったから誰かと制服を交換しないといけなくて。
千秋君にお願いしに来たんだけどいなかったから千秋君と同じ身長の輝君に交換してもらったんだけど…
やっぱり見苦しい?」



「お姉ちゃんは別に良いけど、輝が…」



「だっ、大丈夫だよ輝くん!
私は、そんなことで引いたり、しない、から…ふふっ」



「愛海絶対ばかにしてるよな!?
別に腕がキツイだけで後は入ったし!
千秋先輩なら大丈夫なんじゃない!?俺もう着替える!!」



輝がどすどす足音を立てながら更衣室に戻って行った。



「可愛いよ美月♡美少年って感じ!!」



七菜先輩がお姉ちゃんに抱きつく。

「それにしても輝はやばかった!!あっははは!!」



つぼに入ったみたいで爆笑してる。
なんか、ちょっと輝可哀想…。



「輝君に悪かったかな…。私ももう着替えるね」


お姉ちゃんも行ってしまった。