約束のひこうき雲


そんなわけで俺は遺伝で髪は金髪で瞳は深い青色。

でも、顔立ちは日本人ような顔立ち。


幼い頃から仲間はずれにされ、からかわれた。

嫌で嫌で耳を塞ぎたくなる。


「るぅーかぁー!」


後ろから肩を組んできた。


「朝から元気だな。羨ましいよ。」

「そうか?俺はいつもこうだぜ?」


こいつは宮地太陽。
中学の時からの仲だ。


「今日もキンパについて言われてるなー。
ルカは地毛だっつーの。」

「仕方ないって、誰もアメリカ人と日本人のクォーターなんて思いもしないって。」


おばあちゃんと同じ髪色を俺は誇りに思っている。

綺麗な髪色がおばあちゃんに似てると幼い頃、家族や親戚の人によく言われていた。
それが嬉しかった。


「俺ら何組だろうな!」

「えっと…俺2組だ。あ、太陽も2組だってよ。」

「まじで?ルカと同じクラスになれて一安心だわ。」


太陽は嬉しそうな表情を、俺に向けた。