「俺、藤崎ルカ。クラスは2組。よろしくね。」 また1から思い出を作ればいい。 初めましてから始めればいい。 「ルカ…。」 華恋が俺の名前を呼んで少しドキッとしてしまった。 「いい名前だね。 私、春川華恋。クラスは3組だよ。 ルカくんよろしくね!!」 春川華恋。 懐かしくて愛おしい。 俺の知っている華恋だ。 あの約束はまだお預けだけど、 俺は記憶が戻るのを気長に待つよ。