約束のひこうき雲


みんなは口々に話し合いを始めた。


「ねぇ。」


俺は隣にいる“かれん”に話しかけた。


「あ、麗ちゃんと同じクラスの!どうしたの?」

「なんでひまわり植えたいって思ったの?」


俺の質問に彼女は少し寂しそうな表情を見せた。


「私が昔住んでいたところにね、すごく綺麗なひまわり畑があったの。
よく友達と遊んでたんだけど…あれ?」

「…?どうしたんだ。」

「うん…、ごめん。
何話そうか分からなくなっちゃった。」


あきらかに様子が変だ。

でも、さっき言っていたひまわり畑は、昔よく華恋と行っていたひまわり畑に違いない。


「私ね、幼い頃の記憶がちょっと曖昧なの。」


………。
体がこわばった。


「でも今、幼い頃にひまわり畑で誰かと遊んでいた事を思い出した。」


だからだ……。


だから“華恋”は俺を知らない。
だから“華恋”は俺を懐かしく思ったんだ。


「だからね、ひまわり畑には思い入れもあるし、今みたいに記憶が少しでも戻るかなって。」