約束のひこうき雲


「ルカ、おはよう。今日は起きるの早いのね。…あ、あと月高の制服似合っているわよ。」

「ん、ありがと。」


母さんは朝食を作り終え、作った朝食をテーブルまで運んでくれた。


「いただきます。」


俺はできたてのスープから手を付けた。


「ルカももう高校生かぁ…。」


しみじみと語り始めた。


「年頃なんだし、可愛い彼女作りなさいよ。」


母さんは冗談交じりでそう言った。


「気が向いたらね。」


そう、気が向いたら。
俺の想い人は昔からいつも変わらず…。



朝食を食べ終え、俺は玄関のドアに手をかけた。


「行ってきます。」

「ルカ。」


後ろから呼び止められ振り向くと、
心配そうな表情をした母さんがいた。


「何を言われても気にしちゃだめよ。」

「わかってる。」