約束のひこうき雲


「…勝手にすれば。」


日向さんは“かれん”に言われたのが相当心に刺さったのか、うつむきながら無愛想にそう言った。


「ごめんね。」


“かれん”は笑顔を見せたが、その表情は少し固かった。


「麗ちゃん…少しいろいろあってね…。
それじゃあ!またね。」


“かれん”は日向さんの所へ駆け寄っていった。


「あの子めっちゃいい子だな。」

「そうだな。」

「俺にもアメくれた〜♪」


太陽はアメをもらって上機嫌の様子。


「おい、太陽。さっきの約束忘れてないよな?」

「おー、一輝じゃん。どしたー?」

「いやいや、『どしたー?』じゃなくて。
お前に頼まれて委員会入ったの忘れたのかよ。」

「あー、ジュースね。ちょい待ち。」


太陽はカバンから財布を取り出した。


「ほい。」

「サンキュー…って、100円だけかよ!
これじゃ、ジュース1本も買えねーよ!」

「大丈夫、紙パックのジュースなら買える。」


太陽は親指を立ててドヤ顔をした。