『ねぇ…私たちまた会えるかな…』


っ………。
俺は勢い良く起き上がった。

時計を確認すると“A.M.6:00”と表示されていた。


「はぁ…今日から学校か…。」


俺は少し憂鬱になりながらベットをおり、新品の制服に腕を通した。
そして鏡の前に立ち、高校生姿の自分の姿を見た。


“月瀬高校”

偏差値はそこそこ。
家から近かったからこの高校に進学した。

特に夢もない。この先の進路も全く考えていない。
毎日をなんとなく過ごしているだけだ。


「…ダッセーな、俺。」


もっと何かに一生懸命になれたらいいのにな…。

階段をおり、リビングに行くと母さんが朝食を作っていた。