華恋を見ると驚いている表情をしていたが、すぐ嬉しそうに笑った。
そして、
「うん!もちろんだよ!
絶対変わらない!!この先も!」
と、言ってくれた。
「約束な。」
「うん、約束だよ。」
空から鳥の鳴き声が聞こえた。
「あ、ひこうき雲。」
「ほんとだ!」
真っ青な空には一直線に、途切れることなく続くひこうき雲だけがあった。
「ひこうき雲っていいよね。
なんか、何も恐れずにまっすぐ突き進むって感じで好きだな。」
「そうだな。」
俺たちは忘れない。
この日約束したことも。
一緒にひこうき雲を見たことも。