約束のひこうき雲


「華恋のこと忘れないでね。」


…………。


「はい。」


そう言い残して俺は走り去った。

華恋がどこにいるかは予想がついている。
家の近くにある公園を抜けると、
大きなひまわり畑がある。

きっとそこにいるはずだ。


ひたすら走り、公園を抜けた。


「華恋!」


華恋がひまわり畑の前に座っていた。

俺はすぐに華恋に駆け寄った。


「華恋。」

「ルカ…私ね引っ越すの。
お父さんの仕事の都合で。」

「あぁ、母さんから聞いたよ。」


華恋はうつむいたまま話し続けた。


「私、これからもずっとルカと笑って過ごしたかった。
一緒にいたかったよ。」

「……………。」