約束のひこうき雲



「藤崎くん、いつになったら髪を染め直してくるの?」

「地毛なんです。」

「嘘おっしゃい。そんなこと言うのなら保護者の方呼びますよ。」


ここまで言われると、勝手にしろと思い始めた。

先生はめんどくさくなったのか結局、母さんを呼んだ。


「藤崎さん、息子さんの髪をどうにかしてください。ルカくんの髪色のせいでクラス、いや、学校全体の風紀が乱れるんです。」

「そうは言われましても…ルカの髪色は地毛なので…。」

「とにかく、黒染めしてください。」

「な!?ルカはクォーターでお母様の血を強く引いているだけです!
この髪色はこの子の個性です!」

「そう言われましても、他の保護者の方もいい思いはしないので。」

「…もういいです!!」


俺は母さんと先生の話をただ黙って聞いていた。
そして、母さんは俺に辛い思いをさせてごめんと一言だけ言った。


なんで謝るの?
母さんは悪くないのに…