約束のひこうき雲


「ルカくん大丈夫?」

「なんで華恋ちゃんはいつも俺のこと助けてくれるの…?」


俺の質問に華恋ちゃんはビックリした表情を浮かべていた。

そして、華恋ちゃんは笑った。


「だって華恋、ルカくんのこと好きだもん!髪綺麗だし、お目々も綺麗!」


俺は嬉しかった。
今まで家族や親戚の人にしかそんなこと言われなかった。

友達やご近所さんには、すごく気味悪がれた。
でも、華恋だけはそう言ってくれたんだ。



そして小学生になり、毎日華恋と登校していた。


「藤崎ってなんでそんな髪なのー?」

「あれだ!髪染めたんだろ?」


毎回当たり前のように、
俺はクラスメイトからそう言われた。


「地毛だよ。」

「嘘つけ!染めなきゃそんな髪になんねーもん!」


地毛だと言えば疑われ、
先生にも疑われた。