約束のひこうき雲


みんなが口々に俺のことについて言う。

なんで俺はみんなと違うの?
なんで俺ばっかりこんな目に合うの?

俺は泣きながらそんなことを考えていた。


すると、俺に手を差し伸べる一人の女の子……。


「みんなでルカくんをいじめないで!」

「華恋ちゃん…。」

「華恋ちゃんはルカのこと変だと思わないのかよ!」


そんな言葉を言われ、また俺はしょんぼりし泣き続けた。


「変だと思わないよ。
だって、ルカくんの髪すっごく綺麗だもん!」


え、綺麗…?
俺の髪が…?


「…なんだよ、みんな行こうぜ!」


一人の男の子が走って行くと、
それに付いて行くようにみんながその場から立ち去った。