「じゃあとりあえずこれは封印しとく。また明日ね。矢沢さん」 上機嫌に階段を降りていく香川。 私はその後姿を見ながらぎゅっと拳を握り締めた。 私と村田先生、そして周囲の人間。 何かが少しずつ変わり始めようとしている。 あの日を境に少しずつ、確実にー…。