「じゃあそろそろ行くな」
「…ん」
先生は電車に乗り込んでこっちを振り返った。
まるで映画のワンシーンみたいな光景。
「元気でね、先生」
「矢沢もな」
「…ん」
「んな顔すんな。メールするから」
「うん!」
ホームに発車のベルが鳴り響き電車のドアが閉まる。
ドア越しの先生に大きく手を振った。
「行ってらっしゃい!!」
ホームから離れていく電車。
やがてカーブを曲がって車体が見えなくなる。
私それを見送ってから、両手でパンと自分の頬を叩いた。
「よしっ!私も行くかぁ!!」
もう涙はない。
先生との約束があるから私はきっと大丈夫ー。
・
・
・
〓 そして1年後 〓
『卒業証書授与…』
今日、私は高校を卒業する。
「…ん」
先生は電車に乗り込んでこっちを振り返った。
まるで映画のワンシーンみたいな光景。
「元気でね、先生」
「矢沢もな」
「…ん」
「んな顔すんな。メールするから」
「うん!」
ホームに発車のベルが鳴り響き電車のドアが閉まる。
ドア越しの先生に大きく手を振った。
「行ってらっしゃい!!」
ホームから離れていく電車。
やがてカーブを曲がって車体が見えなくなる。
私それを見送ってから、両手でパンと自分の頬を叩いた。
「よしっ!私も行くかぁ!!」
もう涙はない。
先生との約束があるから私はきっと大丈夫ー。
・
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〓 そして1年後 〓
『卒業証書授与…』
今日、私は高校を卒業する。
