だけど、こんな言葉をもらったら私は『はい』って言うしかない。

「…先生。好き?」
「ん?」
「本当に私のことが好き?」
「ああ」
「じゃあ証拠見せて」
「証拠?」

" 1年後に迎えに行く "

先生のその言葉はすごく嬉しい。
だけど…

「1年は長すぎる。形がなかったら私、1年も頑張れないかもしれない」
「んー。証拠と言われても」
「今からラブホ行く?」
「お前なぁ!」

先生はすかさず私の頭を叩いた。

「いった!冗談なのに~っ」
「ったく…」

やっぱり村田先生に冗談は通じないね。
私は叩かれた頭を抑えながら先生を見上げた。

「半分くらい本気だったけどね」
「矢沢~」
「だってもうあの証は消えちゃったもん」
「証?」