突然の再会に少しだけ戸惑っている。
正直、彼には会いたくなかった。

和也と遊んでた頃の私は色々あって自暴自棄になってた時期だった。
夜遊びを繰り返して補導されるなんて日常茶飯事。
和也に誘われるまま何度か体を重ねたこともある。

「部活帰り?」
「部活入ってないよ。学校帰りに寄り道してただけ」
「へー、暇なんだ。じゃあ久々に遊ぼうぜ?」
「え?」

何かを企んでるような和也の顔。
彼の目的は明らかで。
急に右肩を掴まれて一気に全身がこわばる。

「いいじゃん。せっかく再会したんだからさ」
「ごめん。私急ぐから」

そう言って和也の腕を払いのけ早足で歩き出した。
だけどすぐに後ろからガッチリ腕を掴まれてしまう。