夜7時半過ぎある高校の2Aの教室
カタンッ
「…ん…んー今何時……」
「深月やっと起きたか!今19時32分12秒だ」
「あぁ…先生すみません…」
「さっさ帰んなさい!外暗いから気おつけなさいね」
「はーい…さようなら」
「さむい…」

私の名前は深月 陽葵(Mituki Himari) 桜高校に通う2年女子だ。
ニックネームは「眠り姫」
とりあえず凄く寝るのと…揺さぶられてもシャーペンで刺されても何されても起きないことだ。
学校帰りはだいたい7時から8時。担任の飯島 知世 先生(Iijima Tomoyo)はいつも私が起きるまで待っててくれる。

ブーブーブーブー
「誰からだろ」
私は携帯を開く
「あ、ひまりんやっと起きたの?」
「うん今学校出た所」
「今日の授業のノートコピーしたのポストに入れておいたよ♡」
「いつもありがとう♡さおりん」
「いえいえ♡じゃあまた明日学校でね」
プツッ
私の幼稚園からの友達、宮野 沙織(Miyano Saori)は凄く優しい子。
いつも授業で寝てる私にコピーしたノートをポストに入れてくれる。

私の日常を紹介しているうちに、家につきそうだ。
私の家は学校から歩いて5.6分の所に建っている。
住んでるのは、私と母と父の3人兄弟はいないし、いとこもいない。

ガチャッ
「ただいまー」
「おかえりなさい。寝ちゃう前に早くご飯食べちゃいなさい!」
「はーい」
私の家では私の寝る体質的な事に慣れていてかなり対策されている。
たまに、玄関で寝てしまうこともある…

「今日はお鍋か」
「当たり〜!さすが♡」
「匂いでわかるw」

食事はいつも3人揃ってから食べる。3人だけどいつも賑やかだ。

「いただきま〜す」

「ひまり今日も眠そうだな」
「今すぐ寝れるw」
必ず食事の時に同じ会話を父とかわす。

「」


でも…

最近同じ夢を見る。寝ている私を起こす1人の男の人。
まぁ夢だから男の人の顔とか場所とか覚えていない。

前に1度さおりんに話してみたら「やだ〜ひまりんの未来の彼氏じゃない!?」とか言われたけど…正直言うと彼氏とか必要としてないんだよね…
私はゆっくり気ままに寝られるだけで毎日満足している。