この私立青海波高校は歴史の古い伝統ある学校だ。それ故に、由緒正しい家柄の生徒も多い。
学歴重視の為扱いに特別な差はないが、学校への寄付金が多い家の生徒はそれなりに権力を持っているのが暗黙の了解だった。
「そのまさかですよ」
「な、なに…っ」
生徒会をも従わせるほどの権力者だということは、
政治家または医者…大企業の社長息子か、
はたまた貴族の血筋か…。
なにを言われるかと、竹中は身構えて様子を伺った。
「俺の家の力を使えば簡単に…」
「……」
「先輩の好きなもの用意できます。」
「優しい。」
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