両手いっぱいのこの愛を





その言葉に眉をひそめるのはやっぱり竹中で、不満を前面に押し出した声色で清波を指差す。



「まさか、会長こいつを生徒会にいれるんですか?!」


「人が足りないんだから仕方がないだろう」


「そうですよ俺は救世主ですよ」


「よくそんなこと言えたね」




「…それに俺を生徒会に入れないなんて、そんなことしていいんですか?」



清波は綺麗な唇に手を当てると、目を細め薄くまるでかの邪智暴虐の王のように微笑んだ。





「 …俺の家の力知らないんですか?」


「…こ、こいつ…まさか権力で脅す気か…!?」