ずっとキミが好きでした。

ーーーのだけれど…






「翼!!おせえよ!!」






ガキ大将気質のあっすーはおれを家来扱いした。



小学生になると、それは顕著に表れ、特に二人で日直をする時は最悪だった。





「おい!早く日誌書け!オレ、帰れなくなる!」




「ゴミ捨てて来いよ~」





あっすーは何もせず、自分の席にドンと腰をおろし、仲間たちと遊んでいた。


学校に持ってきてはいけないことになっていたトランプやポケモンのカードを無断で持ち込み、ワイワイガヤガヤと騒がしくしていた。


おれが日誌を一刻も早く仕上げようと、今日の天気は何だったっけ、気温は何度なのか、授業で何したかなど、脳みそを絞りに絞って思い出そうとするのを、あっすーたちの笑い声が邪魔した。





「うるせえ!!静かにしろ!!」





おれが怒鳴ってもお構いなし。


まるで何も聞こえていないかのように彼らは遊び続けた。


そんなことが毎回だから、おれはいつしか諦めて図書室で作業を進めるようになった。