おれらが部室に入ると、バンドのメンバーはあっすー以外揃って自主練をしていた。
「翼、お疲れ。来てくれてありがとう。…って、戸田さん?」
「あ…あの…ーーその…」
なっつんとみっくんは同じクラスになって1ヶ月が経つが、まだ一度も話したことが無い。
おれの良く知ったなっつんの登場に、なぜだかほっとして彼女のフォローに入った。
「みっくん、知ってるよな。今年同じクラスになった戸田夏芽ちゃん。おれと同じ家庭科クラブで、なっつんにはいっつもお世話になってるんだ。なっつんがバンドに興味あるっていうから一緒に来たんだ」
なっ?とおれがなっつんに微笑みかけると、なっつんは首をぶんぶんと大きく縦に振った。
「そっか。じゃあ戸田さんにもいろいろアドバイスもらうね。よろしく」
なっつんは、まるで国民的アイドルを間近で見たかのように口をあんぐりと開け、目の前に広がる夢みたいな光景を、ただただ呆然と眺めていた。
「翼、お疲れ。来てくれてありがとう。…って、戸田さん?」
「あ…あの…ーーその…」
なっつんとみっくんは同じクラスになって1ヶ月が経つが、まだ一度も話したことが無い。
おれの良く知ったなっつんの登場に、なぜだかほっとして彼女のフォローに入った。
「みっくん、知ってるよな。今年同じクラスになった戸田夏芽ちゃん。おれと同じ家庭科クラブで、なっつんにはいっつもお世話になってるんだ。なっつんがバンドに興味あるっていうから一緒に来たんだ」
なっ?とおれがなっつんに微笑みかけると、なっつんは首をぶんぶんと大きく縦に振った。
「そっか。じゃあ戸田さんにもいろいろアドバイスもらうね。よろしく」
なっつんは、まるで国民的アイドルを間近で見たかのように口をあんぐりと開け、目の前に広がる夢みたいな光景を、ただただ呆然と眺めていた。



