「翼…いよいよだな」
「うん…」
「あすと翼なら、大丈夫だよ。俺が保証する」
橘ツインプラス私は、橘家のパソコンの前にいた。
インターネット出願から始まり、インターネットで合格発表まで行ってしまう。
最近の大学はスゴいなあと感心しつつも、緊張は拭いきれなかった。
「10時まであと十秒…」
10、
9、
8、
7、
6、
5、
4、
3、
2、
1…
「はいっ」
まずは明日音の結果発表だった。
受験番号を入力し、決定を押す。
画面には…
合格の二文字!
「よっしゃ~!」
「あす、おめでとう!」
私も気が気でなく、急いで番号を入力し、目を閉じて、決定を押した。
目を開ける前に一度唾をごくりと飲んだ。
「合格!」
私たちは泣きながらハイタッチをした。
本当に良かった。
信じて良かった!
「はいこれ!ハッピーバレンタインアンド合格おめでとう!」
私が作ったのは、ケーキじゃない。
チョコでも無い。
特大のさくらあんぱんだ。
「なんでこれ?」
みっくんが首を傾げる。
明日音は、やれやれと言った表情で私を見つめていた。
「私たちといったら、やっぱりこれでしょう?」
「だからってバレンタインまでこれかよ」
「文句言う人は食べなくて良し!」
「いやいや、今のはジョーダン。ごめんなさ~い」
「ホントに?」
「ホント、ホント」
私たちは笑いながらさくらあんぱんを食べた。
ほのかな塩味は嬉し涙味。
甘味はバレンタインの恋の味。
一度に二つの味を楽しませてくれるさくらあんぱんは何にも代え難い。
「二人は同じ大学か~。なんか羨ましいな…」
みっくんがぼそっとそう呟いたが、彼は彼で私たちより何ヶ月も先に自分の道を切り開いていた。
みっくんは有名私大の推薦入試で見事合格。
私たちはそれぞれの道を歩き出すのだ。
さくらあんぱんの最後の一口を口に入れた。
口の中で広がる絶妙なハーモニーは、私たちの関係とどこか調和しているように思えた。
春の足音が一歩ずつ近づいて来ていた。
「うん…」
「あすと翼なら、大丈夫だよ。俺が保証する」
橘ツインプラス私は、橘家のパソコンの前にいた。
インターネット出願から始まり、インターネットで合格発表まで行ってしまう。
最近の大学はスゴいなあと感心しつつも、緊張は拭いきれなかった。
「10時まであと十秒…」
10、
9、
8、
7、
6、
5、
4、
3、
2、
1…
「はいっ」
まずは明日音の結果発表だった。
受験番号を入力し、決定を押す。
画面には…
合格の二文字!
「よっしゃ~!」
「あす、おめでとう!」
私も気が気でなく、急いで番号を入力し、目を閉じて、決定を押した。
目を開ける前に一度唾をごくりと飲んだ。
「合格!」
私たちは泣きながらハイタッチをした。
本当に良かった。
信じて良かった!
「はいこれ!ハッピーバレンタインアンド合格おめでとう!」
私が作ったのは、ケーキじゃない。
チョコでも無い。
特大のさくらあんぱんだ。
「なんでこれ?」
みっくんが首を傾げる。
明日音は、やれやれと言った表情で私を見つめていた。
「私たちといったら、やっぱりこれでしょう?」
「だからってバレンタインまでこれかよ」
「文句言う人は食べなくて良し!」
「いやいや、今のはジョーダン。ごめんなさ~い」
「ホントに?」
「ホント、ホント」
私たちは笑いながらさくらあんぱんを食べた。
ほのかな塩味は嬉し涙味。
甘味はバレンタインの恋の味。
一度に二つの味を楽しませてくれるさくらあんぱんは何にも代え難い。
「二人は同じ大学か~。なんか羨ましいな…」
みっくんがぼそっとそう呟いたが、彼は彼で私たちより何ヶ月も先に自分の道を切り開いていた。
みっくんは有名私大の推薦入試で見事合格。
私たちはそれぞれの道を歩き出すのだ。
さくらあんぱんの最後の一口を口に入れた。
口の中で広がる絶妙なハーモニーは、私たちの関係とどこか調和しているように思えた。
春の足音が一歩ずつ近づいて来ていた。



