自宅に戻ると、やっぱり彼は心配だからと言い私の部屋まで着いてきてくれた。
ベッドに横になると慎ちゃんがそっと布団を被せてくれて、目の前にコンビニの袋を見せてくる。
いつのまに買ったのか、袋の中にはアクエリアスやプリン、ちょっとした菓子パンやバナナまで入っていて、至れり尽くせりだ。
「私の好きなやつばっかり」
「だろ、梨央は昔からなめらかプリン好きだったもんな」
覚えてくれたんだ。と素直に嬉しくなる。
今はまだ何も食べられそうにないけれど、病状が回復したら遠慮なく頂こう。
「ありがとう」
「梨央の為なら何でもしてあげる」
「えっ」
「梨央が笑顔でいられるならこんなの朝飯前だよ」
目の前の顔がふっと砕け、私の頭に手を乗せる。
さっきと同様、まるで猫や犬を可愛がるようによしよしされればやっぱり照れてしまう。どう反応したらいいのか今の私には正直難しいわけで。
「あ、甘やかし過ぎだよ」
「甘やかしたいんだよ」
そんな返しにますます困り顔を向ける。
きっと慎ちゃんは幼馴染みとして私のことを心配しているのは分かってるけど、こうも甘い顔を向けられるとちょっと、ね?
昔の頃の淡い記憶が甦ってきて、自分の意思に反して胸がときめいてしまう。



