病院に着き、長い待ち時間を終えた後、診察室で下された病名はやっぱり胃腸風邪だった。
しかも今回の私の症状はけっこう重いものらしく、脱水症状も見られるためすぐに点滴を打つことになった。
それからの私は熱も上がり始めたため、ぼーっとしてしまい、記憶も曖昧に…。
ベッドに寝かされて、看護婦さんから点滴の処置を受ける。
それでも慎ちゃんの「大丈夫だよ」という優しい声だけは私の耳に届いてきて、すごく救われた思いだった。
点滴が終わると吐き気はだいぶ落ち着き、一人でも歩ける状態にまで復活した。
だけど熱は高いままで、やっぱり頭がクラクラとしたけれど、慎ちゃんが隣でずっと優しく支えてくれた。
受付で薬を処方してもらって、再び彼の車に乗り込むとすごくホッとしたせいか瞼が重くなってくる。
「慎ちゃんごめんね……」
申し訳なさから弱音が漏れる。
だけど慎ちゃんはそんなことお構い無しで優しい言葉をくれる。
「何謝ってるんだよ。梨央が無事ならそれでいい。他に苦しいとこはない?」
そんなことを言うもんだから、うるうると歓喜余ってしまう。
あの時慎ちゃんが来てくれなかったら私は今どうなっていたか分からない。
彼は仕事が終わるとやっぱり私が心配になったらしく、電話をくれたみたいなんだけど、そうして正解だったと優しく笑った。
「梨央に何かあったらぐっすり夜も寝れないからね」
「それは言い過ぎだよ」
右手でハンドルを握り、左手で頭をよしよしと撫でられればさすがに私もドキドキする。不覚にもポッと顔が赤らみ、反応に困る。



