それからあっという間に時間は過ぎていき、夕食を皆で食べるとやっぱり不思議な感じがしてコウさんをチラチラ見てしまった。
だってコウさんがいる…
あのコウさんがうちの食卓で、しかも同じテーブルを囲みながらご飯を食べてるんだもん。
意外だよ。普通はドキドキするでしょ?
だけど、そう思ってるのは私だけのようで、コウさんはやっぱりいたって普通。むしろ終始笑顔で母達と楽しそうに馴染んでるし、それはそれで何だかくすぐったい気持ちになり、素直に微笑ましかった。
「やっぱり真白さんがいてくれると心強いわねぇ。いっそこのままずっといてくれればいいのに」
お母さん…
まさかの跡取り宣言には驚いたけど、そこはあえて反応せず、なんとかその場をやり過ごした。
……その後、食器を片付けると私は2階の自分の部屋へ。
そこには当然コウさんもついて来るわけで、やっぱり必要以上にそわそわしてしまうのは普通の感情だよね?
「べ、別に普通の部屋ですよ?」
コウさんが興味深そうにぐるりと観察するからやっはり落ち着かない。
こんな風に部屋に上がってもらったのは今日が初めてなわけで、
そもそも私、よーく考えたらこの22年間慎ちゃん以外の男の人を入れたのは生まれて初めてだ。



