そう言って今度はコウさんの方へと視線を向けた。そのまま視線を定めると慎ちゃんは彼に向かって頭を下げる。
そのまま帰るのかと思いきや、彼の方へと近付いていき目の前で立ち止まった。
「どうも初めまして。梨央の幼馴染の岡田といいます。挨拶が遅くなってしまいすみません」
「いや、こちらこそ…」
コウさんもまた彼を見てそう言った。
同じように立ち上がると少しだけ目を細め、慎ちゃんの様子を見定めているような感じだった。
そんな二人を見て、何だか変な感じ。ちょっぴり落ちつかなくなった私は二人を交互に見てドキドキする。
だってイケメンが二人…
背丈も同じぐらいに見えるし、こんな風に二人が向かい合わせに揃うと何だか異様な迫力がある。
無駄に緊張しちゃうよ。
「もしお役に立てればですけど、職場がこの近くの法律事務所なので、今後困ったことがあれば遠慮なく相談してください。生憎今日は名刺を持ち合わせていないので口頭だけですみません。もし何かあれば梨央の方に聞いて貰えれば連絡先も分かると思います」
「それは…、ご丁寧にすみません」
「いえ、俺も心配ですので、梨央も含め中園家は俺にとって家族みたいなものですから。何かある前に対処したいですし」
それを聞いてコウさんが押し黙る。
まるで感心するような眼差しを向け、「そうですね」と頷きを返す。



